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「武士(もののふ)日記」

拙者、東店の「武士(もののふ)」にてそうろう。

倅と狩りに出かける為に随分時間がかかってしまった。
元服前の拙者の倅達と共に実家の裏山に分け入った。

倅の手には鎌と縄、拙者の手には槍を携え、足下は草鞋を
引き締めてけもの道を進む。

平素は人の足が踏み入らぬ道。かすかに残る道の気配を
必死に探しながらひたすら歩を進める。
まだ陽はそれほど低くない刻の筈だが、拙者達の歩む山道は
杉と桧の巨木に陽は遮られ、うす暗い景色が続く。 
背の低い雑木や雑草に足を取られながら目指す獲物は「獅子」。

と言っても「猪」である。
本来、夜行性の生き物であるから少々狩りには時間が早いかと
思ったが、数日前に母上から「この頃は夕刻には猪が山から
降りてくる事がある」との言を聞き決断に至った。

時折頭上で木々がわさわさと揺らぎ、金高い叫び声が聞こえる。

「猿」だ!

猿も近頃は里に降りてきて作物を食い散らかしている。
少々睨むような表情を見せていると、居合わせた四匹の内の
一匹と目が合った。
そこで槍を投げるそぶりを見せると、にわかに頭上の四匹は
遠ざかっていった。

ここは威嚇するだけで、もう里に降りていたずらをするなよ、と
思いを込めて拙者達も再び歩を進める。

坂道を更に進み、次第に肩で息をする程になってきた。
どうやら今宵はこの辺りで引き返そうかと思った次の瞬間。

「父ちゃん! 何かいる!!」
「何かが動いた」と倅達の声がすっかり闇に包まれた山中に響く。


今宵はこれにて御免。 次回へ続く。
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| 武士(もののふ)日記 | 19:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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